SCN(Strategic Capability Network)は、IBMワトソン研究所が開発した戦略策定のためのフレームワークである。IBMではコンサルティングなどで、企業のビジネス戦略からその実現に貢献するITソリューションを導出するために使用される。
SCNはビジネスを3層で抽象化する(図表1)。
上位から Value(バリュー。戦略目標、顧客に提供する価値)、Capability(ケイパビリティ。戦略目標、価値提供を実現するために必要な能力)、Enabler(イネーブラー。ケイパビリティを実現する具体的な手段)である。
一般には上位層から出発して下位層にブレークダウンし、具体化していく。その際、重要な項目については達成状況を客観的に評価できるようKPIなどを設定する。
イネーブラーとして「マイクロサービス・アプリケーション」が選定された場合、その対象アプリケーションはビジネス視点ではマイクロサービス化に適している、と考えられる。